GUNDAM SEED DESTINY 44 二人のラクス

 「二人のラクス」というタイトルでしたが、
実際に二人の対決(対決になっていなかったが)はOPの前で
既に終了していた感じ。
ミーアは本物が出てきた時点ですっかり狼狽しており、
放送をとめざるを得ない状況へ追い込まれてしまいました。
やっぱ決意したラクスは強力です。
ラクスはデュランダル議長もジブリールも支持しないことを宣言。


 ちょっと気になったのは、ラクスの語りの後でカガリはちゃんと
話を続けたんでしょうかねぇ?ここは視聴者には語られなかったけど
ちゃんと自らの意思を示したとしておきましょう。


 で、すっかり狼狽したミーアが議長へ報告。しばらく身を隠すことを
進められるが、役に立たないものの末路はアスランで既に
実例があるため、ミーアも自分の運命を悟った感じがあります。
このまま闇に葬られてほしくはありませんが、さて来週以降どうなるやら。
「君は生き延びることが出来るか?」


 レイはシンとルナマリアラクスの真偽について聞かれると
議長が正しい、それで良いと言います。確かに本物が常に正しく、
偽者がいつも間違っているなどということは有り得ません。
議長のいうロゴスを討つということは偽のラクスを以って言わせても
内容としては全く正しいでしょう。しかし、本物のラクスの持つ
影響力を偽者として利用した、という1点においては言う内容は
正しくとも、その行動も、理念も正しいものとは言えません。
正しいことを世の中に広めるのに、何をやっても良いということは
無いのです。本末転倒を言うべきでしょう。
シンもルナマリアもそんなことすら判らないんでしょうか?
特にルナマリア! アスランの尾行で既に本物のラクスが
別にいることを知っていたにもかかわらず、
何をいまさら驚いてるんだって感じです。


 レクイエム発射!、という手前のシーンで軍人さんが
せっかく作った高価な兵器を云々のセリフがありました。
正直胸くそ悪いセリフでしたが、ああいう人だからこそ連合に
残ったとも言えます。強力な大量破壊兵器は抑止力になりますが、
既に核を撃った後では抑止力などという考え方もあまり意味が
無いのかもしれませんね。そもそも秘密裏に作成していたようで
抑止のための兵器でなかったのかもしれませんが。
うれしかったのはジュール隊の活躍でした。
でもイザークの性として、いつもあと少しのところで
間に合わないってのが今回も適用されていました。
またイザークディアッカともに機体が変更になっていましたね。
でも二人ともなんであんな色になったのか不思議。


 で、ついに語られるDESTINY PLANの内容。
以前勝手に予想した内容とほぼ一致していました。
まぁ、最後にキラとアスランがあんな握手をして
青春前回になるとは予想だにしませんでしたが。
またネオの馴染みっぷりがすごいです。
ネオの回想シーンでステラたちのことを思い出していますが、
まさに最近までネオのやっていたことがミニDISTINY PLANだったと
いうことに気が付いたんでしょうねぇ。ネオも以前から罪悪感の
あるような言動をしていたし。


 そういえば、デュランダル議長はレクイエムも
知っていたようなそぶりを少しだけ見せていましたね。
それだけにプラントが撃たれた時の怒りがちょっとわざとらしく
感じてしまいました。もし本当にデュランダル議長がレクイエムも
知っていたのなら、完全にデュランダル議長のシナリオどおりに
事が進んでいる可能性すらあります。
AAのクルー達がジブリールをあまり問題にしないのも
このせいだったりして。


 マジでいやな世界です、DESTINY PLANの成就した世界。
俺は自分の意図で生きたいです。自分の行動を
選択するのは自分の意図だけでありたい。
今回の放送を見て改めてそう思いました。
ただ、今のこの世界においてさえ本当の意味で「意図的に
生きていく」ということはなかなかに難しいと思います。


 さて、来週は月で激戦が展開しそうです。
残り話数も少なくなってきており、戦闘シーンが多くなると
思いますが、主要キャラはなるべく生き残って欲しいものです。