GUNDAM SEED DESTINY 50 最後の力

 なんとか終わりましたねぇ。
見終わった時、タイトルの意味がわかりませんでした。
今も分かりません。


 さて、レイは説得されるならキラだと思っていたので
予想どおりといったところです。ただあまりにもあっさりしすぎ
な感じは受けました。これも今まで無駄に時間を使ってきた
ツケでしょう。最終回まで戦闘シーンの使いまわしがほとんど
というのは、近頃珍しいくらいの手抜き作品ではないでしょうか。
さて、当初主人公として扱われていたシン=アスカですが
最後の最後まで目が覚めることなく終わってしまいました。
こいつを通して何を語ろうとしていたのかよくわかりません。
最近はキレる子供が多いってこと?
最後にシンが泣いてましたが、これも何故泣いたのか
まるで理解できませんでした。視聴者へのお詫びの涙?


 最終回への不満は各キャラのその後が描かれないということではなく、
ユニウスセブン落下以来、これまで起こってきた事件の
黒幕が実は議長だったのか否かがついに明かされなかった点と
SEEDって何?という謎を一番語る可能性の高かった議長が
それを語らぬままであったという2点です。特に後者は議長が
遺伝子工学の専門家である点から非常に期待していたので残念です。
良かった点は死亡するキャラが少なかった、という点だけでしょうか?


 そういえば最後のキラとの対峙で議長は自分の提示する世界と
キラの言う世界、どちらを人が望むか?という問いをしていました。
議長は自分の提示する世界ということで、以前の回で非常に笑える
アニメを世界に流していました。これだけを提示して、こういう世界で
暮らしたいですか?と問えば確かに指示を集める可能性は高い。
キラの望む世界は個々人で見れば今までと同じだから。
しかし、議長が提示する世界は何も良いことばかりでは無い。
世界に逆らうものは皆殺し、という点を説明しないままである。
あのアニメでそこまでちゃんと説明しておけば、あの世界を望む人が
どれだけいるだろうか?都合の悪い点は見せず、良い点ばかりを
提示して選択を迫るのは全くフェアなやりかたでは無い。
だから議長の話には説得力が実は無いのだが、それを故意に無視して
話をする議長がただの偽善者にしか見えなかった。


 みなさんは、また別の感想を抱いたかもしれませんが、
私はこんな風に感じました。
まぁなんだかんだ言ってこの作品に対する期待や思い入れが強かったのでしょう。
DVDでの特典映像でもうちょっと語られるとかいう噂もありますが、
商業ベースで考えると効果的なラストだったのかもしれませんねぇ。
あまり好きなやり方ではありませんが。